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新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(介護分)~サービス再開支援~

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

詳細プロフィール

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こんにちは、プロサポニュース部です!

前回に引き続き、6月から業界を賑わせている支援新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(介護分)の慰労金以外に受ける事が出来る助成金の給付について、対象となる給付の具体例をご紹介していきます!

【新型コロナ感染症緊急包括支援事業実施要綱】とは

令和2年6月19日に厚生労働省が【新型コロナ感染症緊急包括支援事業実施要綱】を発表しました。

 

この事業は、介護サービスを営む法人、事業所が最大限の感染症対策を継続的に行いつつ、必要なサービスを提供する体制を維持出来るようにするため、感染症対策に必要な物資の確保や、感染症対策を徹底、介護サービスを継続的に提供するための支援を行うことを目的としています。

 

本事業の実施主体は都道府県とされており、都道府県において、地域の他の介護サービス事業所・施設等と連携して当該事業所・施設等に対する支援を実施するために必要な経費を国が補助することも定められています。

 

助成金の内容は以下3つに分類されます。

【3つの助成金】

①感染症対策を徹底した上で介護サービスを提供するために必要な経費の支給

②介護サービスの利用再開に向けた利用者への働きかけや環境整備等にかかる経費の支給

③介護従事者への慰労金支給

 

本日は、②介護サービスの利用再開に向けた利用者への働きかけや環境整備等にかかる経費の支給について、対象となる経費や助成額についてご紹介をしていきます!

 

この事業は、高齢者やその家族の生活を支え、高齢者の健康を維持する上で不可欠な在宅介護サービスの利用再開に向けた利用者への働きかけや、環境整備等の取組について支援を行うことを目的として実施されるものです。

 

この事業は、さらに2つに分類され、それぞれ対象事業が助成金の申請を行うことができます。

① 在宅サービス事業所による利用者への再開支援への助成事業【事業者支援】

 

【助成金の対象となるサービス事業】

訪問系サービス事業所、通所系サービス事業所、短期入所系サービス事業所及び多機能型サービス事業所

 

【支援対象者】

令和2年4月1日以降、サービス利用休止中の利用者への利用再開支援を行った

在宅サービス事業所であり、具体的には以下のとおり。

◇在宅サービス事業所

在宅サービス利用休止中の利用者に対して、介護支援専門員と連携した上で、健康状態・生活ぶりの確認、希望するサービスの確認を行った上で、利用者の要望を踏まえたサービス提供のための調整等(感染対策に配慮した形態での実施に向けた準備等)を行った場合

◇居宅介護支援事業所

在宅サービスの利用休止中の利用者に対して、健康状態・生活ぶりの確認、希望するサービスの確認(感染対策に係る要望を含む)、サービス事業所との連携(必要に応じケアプラン修正)を行った場合

 

【支給額】

1利用者あたり1,500円~6,000円

 

② 在宅サービス事業所における環境整備への助成事業【事業者支援】

 

【支援対象サービス】

在宅サービス事業所

 

【支援対象者】

令和2年4月1日以降、感染症防止のための環境整備を行った在宅サービス事業所

 

【支援対象経費】

「3つの密」(「換気が悪い密閉空間」、「多数が集まる密集場所」及び、

「間近で会話や発声をする密接場面」)を避けてサービス提供を行うために必要な環境整備に要する以下のようなものの購入費用等

  • 長机
  • 飛沫防止パネル
  • 換気設備
  • (電動)自転車(リース費用含む)
  • タブレット等のICT機器(リース費用含む)(通信費用を除く)
  • 感染防止のための内装改修費

 

【助成金】

助成上限額20万円

 

【対象期間】

令和2年4月1日から令和3年3月31日までにかかる費用が対象となりますので、都道府県のHP等により支援の対象経費について確認し、申請額を積み上げます。支出済の費用だけではなく、申請日以降に発生が見込まれる費用も合わせて、概算額で申請することも可能です。また、領収証等の証拠となる書類を保管しておくことが重要です。

プロサポ!助成金使用例

私たちの実施しているサービスは、事務作業のアウトソーシングです。

 

対面せずに申し送りを行うシステムや、研修をE-ラーニングで行うシステムを併用し、3つの密を避け、感染リスクを限りなく少なく今までと同等、またはそれ以上の連携が可能になります。

 

◇実際に導入された法人様の事例◇

 

 

訪問介護においては、前回の記事でご紹介した上限53万円の『①感染症対策を徹底した上で介護サービスを提供するために必要な経費の助成金』と、

『②介護サービスの利用再開に向けた利用者への働きかけや環境整備等にかかる経費の助成金』は、両方の申請が可能です。

 

合計で73万円を上限に環境整備が可能という事になります。

 

今回の新型コロナウイルスの流行を受け、環境整備とコストダウン、収益アップのために弊社へお申し込み頂いている法人様の中では、

 

アウトソーシング費用を『①感染症対策を徹底した上で介護サービスを提供するために必要な経費の助成金』にて申請

 

アウトソーシング以外を『②介護サービスの利用再開に向けた利用者への働きかけや環境整備等にかかる経費の助成金』にて申請

 

※『①感染症対策を徹底した上で介護サービスを提供するために必要な経費の助成金』で申請上限額からアウトソーシング代金を引き、余った分で消毒液や空気清浄機などの物品購入のために使用した経費を申請

※最終的に経費が助成金で認められるかは都道府県の判断となる

 

前回の記事:①感染症対策を徹底した上で介護サービスを提供するために必要な経費の助成金

 

3密を避け、感染のリスクを下げるためにアウトソーシングを導入するということが、今回の新型コロナウイルスの流行を受け、スタンダードな姿になってきました。

 

◇価格表はこちらから◇

 

まとめ

弊社のサービスは、継続的に安定した運営を行うための売上、収益確保の施策と、コストダウンを組み合わせて提供するものです。

 

新型コロナウイルスとの戦いは、まだまだ継続する見込みであり、3密を避ける環境整備も行いながら、令和3年の報酬改定を迎えることとなります。

 

不用意な接触や3密を避けるためのアウトソーシング導入やICT機器の導入が事業の助成対象である今、ぜひ皆様のお役に立てたらと考えています!

 

皆様のご相談を心よりお待ちしております!

 

〇加算取得できるかどうかチェックしたい方はこちら

加算獲得チェックシート(特定事業所加算 未取得の方向け)

https://pro-sup.com/documents/274/

 

〇実地指導準備をしたい方はこちら

返還診断チェックシート(特定事業所加算 取得済みの方向け)

https://pro-sup.com/documents/402/

 

皆様のご相談を心よりお待ちしております!

〇加算取得できるかどうかチェックしたい方はこちら
加算獲得チェックシート(特定事業所加算 未取得の方向け)

〇実地指導準備をしたい方はこちら
返還診断チェックシート(特定事業所加算 取得済みの